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​卒業にあたって

医学部医学科卒業

​桑本雄平

この度、無事に医学科を卒業いたしました、桑本雄平と申します。

思い返せば、僕がこのボート部に入部した時、部員は20数名ほどでした。その中でも現役

としてボートを漕いでおられたのは、ほんの10人ちょっとでした。また、入部した時、同級生は6人いましたが、1年の間で2人、2年の間で1人になってしまいました。ただ、1人になっても僕の場合は、優しく、時に厳しい素晴らしい先輩方に恵まれたと思います。そのおかげで、

人間的にもチームプレイの大切や、人との関わりを知るうえで成長できましたし、大学での

活動も充実していたと思います。

僕が5年の時、鳥取大学が主管となって、中海で西医体を行いました。計画に丸1年半、準備に

1年かかりました。僕は競技責任者として携わりましたが、当時の6年の先輩方、4年の後輩に

手伝ってもらったおかげで無事に開催することができ、滞りなく終えることができました。これは自分にとってとても貴重で、今まで何かをまとめて、それを開催するといったことはしたことがなかったのでとても良い経験でしたし、人生の糧にすることができました。また、開催に

あたって、いろいろな形で援助してくださった先生方にはこの場を借りて心より感謝

申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

僕は大学4年間でフォアにこだわって乗ってきました。もちろん練習ではシングルやダブルに

乗ることもありましたが、西医体ではすべてフォアに乗っていました。それには理由があり、

一つはみんなで漕いでいる感がものすごいからです。ボートの醍醐味はそこだと僕は思って

います。いろんなスポーツがチームプレイが必要と言われていますが、ボートのフォアほど動きを一緒にして行うスポーツは他にはないと思います。また、海上でもお互い励ましあい、お互いの良いところ、悪いところを見つけあうことで、チームミーティングも効率よく行うことが

できるようになる、これは社会に出てからも必要だと思います。そういうこともあり、僕は

フォアに乗り続けてきました。

今やボート部は全体で40人を超える、大変大きな部活となり、ますます盛り上がりを見せて

います。毎年10人ずつくらいは入っていると思います。活気もあり、僕は先輩として見ていてすごくうれしいです。まだ1年の後輩もこれからボートの良さがわかってくると思います。

ボートは決して裏切りません。練習をしただけ上手になります。なので最後まであきらめずに

やり切ってください。後は、部活も大事ですが、大学生活を思う存分楽しんでください。大学生の間しかできないことはたくさんあります。思いっきり楽しんでしっかり勉強してください。

長くなりましたが以上で僕の挨拶とさせていただきます。

ありがとうございました。

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